明治時代から現代まで、日本のお金と物価の歴史をまとめてみました。
調べていくうちに特に驚いたのが、戦中や戦後に発行された紙幣の種類の多さ。
その中には、実際には世に出ることなく、お蔵入りになった紙幣もたくさんあり、当時の混乱ぶりがよくわかります。
明治時代以降、実際には使われなかった「未発行紙幣」は全部で19種類。
その発行が検討された理由もさまざまで、
・昭和金融恐慌の混乱を落ち着かせるため
・敗戦を見越して用意されたもの
・戦後のインフレ対策として企画されたもの など…
結局、発行する必要はなくなったのですが、
これらの背景を知ると、
お金もまた、人間同様、時代や社会の動きに大きく翻弄されてきたものなんだと実感します。

また、値段史で驚くのは、
戦中戦後の物資不足の中でのヤミ価格の高騰ぶり。
終戦直後のビーク時は、米は120倍、砂糖は500倍、ビールは200倍に達することもあったといいます。
この資料は、本格家系図の中で学ぶ歴史の一部ですが、
日本のお金と値段の歴史を知ると、お金という存在が、また別のものに思えてきます。
そういう意味でも、
これはこれで、またお金の勉強会をしても面白そうなので、ワークショップ案を考え中です。