【娘と私の関係修復②】泣き尽くす

前回の投稿に続く。

病院から帰って来た時の娘の状態は、何も食べれないし、立っていられない状態だった。

ここからスタートした、娘と私の関係再構築。

最初に始まったのは「泣く」という行動だった。

大抵泣き出すのは夜中で、

眠れず、不安が大きくなるらしい。

それも、ただの泣き方ではなく、泣き叫ぶに近い。

その声は、静かな住宅街に響き渡って、近所迷惑なことは分かっているけど、自然に泣き止むまで、何も言わず、背中を擦っていた。

30分以上泣いていた時もあったし、短い日もあった。

とにかくとても長く感じたことは確か。

あの時は、周りへの迷惑とか、自分の保守とか、そう言う考えは全て捨てようと思った。

泣きつかれてぐっすり眠る。

こんな日を繰り返す中で、すこしずつ食欲も戻ってきて顔色も良くなって行った。

日々、娘の変化を感じながら、何回目のときだったかな、

いつものように大泣きしている途中で、泣き声の質が変わったことに気づいた。

自然に湧き出てくる泣き声とはちょっと違う。

そして、娘が大きな溜息をついた。

しばらく待ってから、

「大丈夫か?」と静かに聞くと、

「うん、もういい」

涙目で、私を見て、はははって笑ったその表情から何かが終わったように感じた。

この日を境に、

大泣きをすると言う行動は無くなり、徐々に笑う事も増えていった。

救急車で運ばれた日から、たぶん、約1~2ヶ月間の出来事。

娘にとって

何に対して「もう、いい」と言ったのかはわからないけど、心に溜まっていたものが少しは吐き出せたのかな。

そして、泣き尽くしたことで、

その奥にあった思いにも触れやすくなったのかもしれない。

この後、

娘は、今まで私に伝える事ができなかった気持を話しだす。

次の段階は沈黙の中で私自分を振り返る。

8ヶ月間、二人で散歩しながら気づいていった事。

それについては、次回に書こうと思う。