今回のテーマは「両親、祖父母が歩んできた時代を擬似体験する」

LPL(岡部明美さんのラビングプレゼンスリーダーシップ養成講座)という場で共に心理学を学んできた方々と月I回ペースでコンステレーション研究会を開催している。

これは、各自が学んできた様々な技法を取り入れながら柔軟にコンステレーションを発展させていけるかの実験も含んでいる。

今回のテーマは「両親、祖父母が歩んできた時代を擬似体験する」

場所は意図的に、明治時代に建てられた歴史ある建造物を選び、

参加者16名、

私たちの親、祖父母世代が体験してきた戦争についての講義後、

それぞれの方が耳にしてきた経験を語り合い、

最後に3世代のファミリーコンステレーションを体験した。

多くの心理技法がある中で、この技法に惹かれるわけは、

私が講座で伝えている家系を紐解く際にとても有益だと感じているからだ。

自分の中にある心象を外在化させ、課題を客観的に捉えると

そこには、不思議に自分が経験してきたこと以上の情報が刻まれている事に気づく。

今回も、ワーカー(クライアント)が持っていた感覚は、私がしてきたワークの中では、初めての感覚を経験させてくれた。

時代は変わっていく。

私たちも変わっていく。

それでも本当の意味で「今を生きる」を実感できるのは、歴史的な背景を含め、全体を通して自分という存在を感じる事ができている人なのだと思う。

私たちの世代は戦争を知らない。(体験をしていない)

だけど、私達の無意識の中に確かに刻まれている。

日本の歴史を知ろう。

戦争とは何かをもっと語ろう。

まずは、身近な人、両親や祖父母の経験に耳を傾け、歴史的背景を知れる場所に訪れてみよう。

未来のために一歩ずつ。

最後に、

1ヶ月後には

終戦から78年目の夏がやってくる。

現在の終戦記念日8月15日は「ポツダム宣言受諾を国民が知った日」であり、受諾そのものは前日の14日。

1945年8月14日深夜から、皇居表御座所で天皇が自らの声を録音盤に収録。翌15日正午、ラジオを通し「君が代」後、この玉音(天皇の肉声)で伝えた。

ちなみに正式な休戦は降伏文書調印した9月2日となる。

余談だけど、

私の誕生日は8月14日。

忙しいお盆時期、誕生日祝いなどの記憶はなく、代わりに連日テレビから流れる戦争の特番に触れてきた。

昭和の歴史的背景に惹かれるわけは、ここにもあるのかなと、時に思う。