夜間中学で【文字が泣き笑い怒る】

生活困窮や様々な理由から、学校へ行けなかった方に義務教育の機会を提供している夜間中学。

現在17都道府県に44校。

今も老若男女、様々な国の方が通っている。

以下の内容は、戦後の混乱期に学校へ行けなかった方が、夜間中学へ通いながら、学ぶことへの思いを綴った作文。

8年前、facebookに投稿した内容がリマインドされて

改めて、両親が生きてきた時代に思いを馳せ、読めること、書けることはあたりまえではないのだと感じた今日の朝。

学ぶことへの想いを綴る

わたしはやかんちゅうがくせい

夕方になったらいそいそよういします

むすめに「ほんますきやねんなあ」いわれもって

むすこに「えらいふしぎやなあ」いわれもって

うきうきわくわく学校へきます

「学校いってんねん」しってる人にせんでんします

よみかきでけへんとどれだけくろうだったか

いきがとまるほどかなしいことがあった

はぎしりするほどくやしいこともあった

心のなかには雨の日がおおかった

いまは小さい空に日がさしたように

一文字おぼえるたびにせかいがひろがります

みちをあるいているときはりがみをみたとき

テレビをみているときでんしゃやバスのるとき

びょういんいったときやくしょへいったとき

しごとするときしょめいかくとき

エンビツもつのがたのしい

わすれてきくのもまたたのしい

学校きているときはわたしだけのじかん

いまとむかしの二ばいぶんのじかん

とりもどしていってだんだん

わたしはわかくなっていくようです

よむことかくことしることはわたしのかつりょく

雨がふってもかぜがつようても学校へきます

きょうもかいた文字が

ないてますわろうてますおこってます